玉川上水橋づくし

羽村橋(羽村市)
羽村のせきの近く、玉川上水のいちばん上流にかかる橋。
上水ができたときにかけられ、その時は木橋だったらしい。(今は鉄筋コンクリート)
新堀橋(福生市)
このあたり、元文5年(1740年)に、600メートルあまり、水路を掘りかえた。それで「旧堀」(古い堀)に対して「新堀」とよび、橋の名もついた。
天王橋(立川市)
むかし、この橋の南には天王社という神社の森があったので、この名がついた。
見影橋(立川市)
名主だった砂川家の裏にかかる橋。砂川家の主人を「だんなさま」とよんでいたので、この橋は「旦那橋」ともよばれた。大正の末、かけかえの時「御影橋」と名をかえ、今は「見影」という字をあてている。
小川橋(小平市)
砂川村の商人、丸山平七が荷物をはこぶため、かけたといわれる。
『新編武蔵風土記稿』という江戸時代の記録に“小川村には橋が3ヵ所”と書かれている。
この小川橋と寺橋と新小川橋(当時は三右衛門橋とよばれていた)のことらしい。
茜屋橋(小金井市)
小金井市と小平市の境にかかる。明治の初め、このあたりで染料の原料となる「茜草」の栽培が盛んだった。この“もとじめ”の島田藤吉の家を「茜屋」、橋を茜屋橋とよんだ。
小金井橋(小金井市)
寛保年間(1741~1743年)、川崎平右衛門という人が幕府の命令でこの橋を中心に東西8キロメートルに、1,000本の桜を植えた。このあたりしだいに桜の名所として知られるようになり、寛政9年(1797年)に書かれた「武野八景」にも紹介された。
うど橋(武蔵野市)

この
橋がかけられたのは
昭和40
年(1965
年)3
月。
橋のなまえは、このあたりがうどの
産地であるところからつけられた。
橋の
東に、「
独活の
碑」がある。
万助橋(三鷹市)
安政年間(1854~59年)に下連雀の地主、渡辺万助がかけたので、こういう名がついた。
むかし、玉川上水のこのあたりは水量が多くて“人食い川”の名がついていた。(つまり、おぼれる人が何人もいたのだ!)
上水小橋、西中島橋、小川橋、東小川橋、くぬぎ橋、寺橋、いこい橋、栄光橋、水車橋、新小川橋、鷹の橋、東鷹の橋、久右衛門橋、鎌倉橋、小松橋、商大橋、一位橋、桜橋、八左衛門橋、山家橋、喜平橋、小桜橋、茜屋橋……
きみの家の近くの橋はあったかな?
玉川上水マップ

1.羽村町郷土博物館
羽村駅から
徒歩20
分。
羽村の
自然、
歴史と
文化、
玉川上水とまいまいず
井戸、
大菩薩峠の
世界の4つのテーマの
展示がある。
屋外には
旧下田家住宅(注釈)が
復元されている。
(注釈)
江戸時代末期の
建築。かやぶき
農家で
家の
中にはいろりもあるし、かつて
下田家で
使われていた
生活の
道具もいろいろ
見ることができる。
2.羽村の堰
玉川上水の取り入れ口。水路にそって桜並木がつづく。岸辺には玉川兄弟の銅像が。春もいいし、夏もいい!
3.中里介山の墓(1885~1944年)
29年の歳月をかけ「大菩薩峠」という有名な長編小説を書いた人。
大正から昭和にかけて一世を風びした。
羽村の生まれで、禅林寺という寺で眠っている。
4.まいまいず井戸
五ノ神社という
神社の
境内にあるすりばち
形の
井戸。らせん
状の
道がついて、かたつむりと
形がよくにているので“まいまいず
井戸”という。“まいまい”とはかたつむりのこと。
大同
年間(806~810
年)にほられたといわれる。
年代ものなんだよ~。
5.福生七夕まつり

“
七夕”といえば、
仙台、
平塚とならんで、この
福生!
8
月7日
前後の4
日間はあちこちの
通りにゴウカな
七夕かざりが。もよおしも
盛りだくさん!
6.水喰土公園
“みずくらいど”とは福生は熊川地域に残る古い地名。
拝島駅から牛浜駅の線路に沿った玉川上水の西側あたりをいいます。
玉川兄弟がこの地を通って上水路をほったところ、流した水はこのあたりでみんな地面にすいこまれてしまったとか。水を喰ってしまう土地だったんだね。
7.見影橋公園
8.東京都薬用植物園
東大和市駅より歩いてすぐ。
約3
万2500
平方メートルの
園内に1300
種の
薬用植物が
栽培されている。
9.神明宮
冬至の日には星祭りがある。
人の運を左右する星、わざわいの星をしずめるために行なうおまつりだ。
10.小平中央公園
市民総合体育館、ふん水、グランド、ジャブジャブ池。もちろん緑もたくさんある。公園をつっきって、たかの台駅も近い。
11.平櫛田中彫刻美術館
彫刻家田中が107
才で
亡くなるまでの9
年間生活した
家。
今は
記念館となって
作品が
展示されている。
庭も
美しい。
12.つつじ公園
名前のとおり、つつじの季節には赤、白、ピンクの花がさきみだれる。
池をめぐって歩くだけでも、じゅうぶん楽しい。
13.海岸寺
山門がりっぱでかっこいいので
玉川上水沿いを
歩けば、すぐ
目につく。
鎌倉様式というのだそうだ。
天井には
竜の
絵がほりこまれているよ。
14.小金井公園

ひろびろした
芝生に
雑木林、サイクリング・ロード、
子どものための
広場もあるし!
お
弁当持って
1日中遊べるぞ。
1993
年(
平成5年)3月28日に江戸東京たてもの園が開園したよ。
15.独歩の森(境山野公園)
国木田独歩は
名作「
武蔵野」を
書いた
小説家。(1871~1908
年)
そしてここは、
独歩が
大好きだった
武蔵野のおもかげを
残す
公園。ナラやイヌシデなどの
雑木林が
自然のままの
姿でここにある。
16.山本有三記念館
山本有三(1887~1974年)は「真実一路」「路傍の石」などの名作を書いた小説家。昭和17年から19年まで、ここで「ミタカ文庫」をひらいて、近所の子どもたちに本を提供した。ヨーロッパの建物みたいで、すてきなのだ。
ただし、月よう日はお休みなのでご注意を。
17.禅林寺

ここには
小説家太宰治(1909~1948
年)の
墓がある。
玉川上水の「むらさき
橋」で
身を
投げ、すぐとなりの「
万助橋」で
発見された。「
走れメロス」を
書いた
人だ。
6
月の
命日にはこの
寺に
多くの
人がおとずれる。
18.井之頭自然文化園
動物園、
植物園、
水族館、
資料館、
彫刻館などの
施設があるのをしってるかい?
19.井之頭恩賜公園
井之頭池ではボートものれる。
桜のころは大にぎわいだ。
参考にした本
「玉川上水と分水」 「ニューガイドトップ奥多摩・秩父」
「ブルーガイドブックス6」「新日本ガイド8・武蔵野・秩父・多摩」
「東京武蔵野週末散歩」「お祭り歳時記カーニバルTokyo」
「多摩あるくマップ」「情報わんさか多摩おもしろマップ」
「アサヒタウンズ編 玉川上水」「東京“水に遊ぶ”ガイドブック」
「角川地名大辞典」「多摩のあゆみ 34号」
みんな郷土資料室にある!
小平市に関すること
多摩に関すること
江戸・東京に関すること
玉川上水・小金井桜に関すること
その他