| 詳細内容 |
ティーンズ委員会は現在、今年度の「ティーンズ委員会大賞」決定に向け作品選考の真っ最中です。
7月~12月にかけて、委員が推薦した本について意見交換しながら大賞作品を選んでいきます。
先日の委員会では、
- ティーンズのどんな人でも偏りなく読めるか
- 何年経っても色褪せない普遍的な面白さがあるか
などなど、同世代に向けて広く読んでほしいのはどんな本なのか、様々なことを考えながら意見交換をしました。
大賞本は12月下旬に決まる予定です。お楽しみに!
以下、大賞候補となった作品をメンバーの感想とともにご紹介します。
【大賞候補作品】
- 「檸檬先生」
珠川 こおり/著 講談社
最初から衝撃的な展開だが、檸檬先生と主人公が現実から逃避行する様子がとても素敵だと感じた。行き場のない思い・他人に理解してもらえない部分は誰しも持っていると思うが、檸檬先生のような友達がいたらいいなと思った。
- 「あした、弁当を作る。」
ひこ・田中/著 講談社
反抗期、親からの自立を考える話。とても読みやすかった。結末は解決しないが、主人公の気持ちの整理がついていてスカッとした。友達関係・心情表現の解像度が高いと感じた。
- 「兄の名は、ジェシカ」
ジョン・ボイン/著 原田 勝/訳 あすなろ書房
多様な家族の形や生き方を認める作品。苦しみを丁寧に書いている。LGBTを考えるきっかけになる本で、登場人物の年が近くて感情移入しやすい。
- 「ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。」
haru/著 河出書房新社
書き方が柔らかいので読んでいて友達と話している感覚になった。語り手が代わると字のフォントが変わっているのが面白い。
- 「俳句部、はじめました」
神野 紗希/著 岩波書店
俳句は俳句を好きな人が作るものというイメージだが、人生を豊かにするもの・思い出を残しておくための方法として書かれていたので新たな発見だった。
ティーンズ委員会とは
小平市立図書館をティーンズ世代にもっと使ってほしいという思いから平成30年5月に市内在住・在学の中高生が集まって発足しました。
ティーンズ世代に読んでほしい本をティーンズ委員会大賞に選んだり、おすすめの本をPOPで紹介するなどの活動をしています。
|